1から始まる

2015年1月15日 00時54分 | カテゴリー: 活動報告

 植物画(ボタニカルアート)を習い始めてからもう10年以上になります。植物画は、植物をありのままに実物大で描く絵画の一種ですが、興味の糸を手繰っていくと植物学や本草学、そのほかの様々な学問と深くつながっています。
 
例えば、ヤブカラシという草があります。関東に生えるほとんどのものは実をつけないのですが、ごくたまに実がなっているのが観察できます。これは2倍体という有性生殖をするものと3倍体という根っこで増えていくものの違いで、2倍体の個体のみが実をつけるのだそうです。私たち動物は、ですから2倍体ということになります。で、生物学につながります。
 
またヒマワリの種は、螺旋状にびっしりとついていますが、その螺旋の数には法則があり、フィボナッチ数列の数であるとされています。フィボナッチ数列とは、1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89・・・、つまり前の2つを足すと次の数になるという数列で、自然界の数は多くこの数列の中の数で構成されています。花びらやパイナップルの螺旋の数しかりです。ベストセラーになった「ダヴィンチコード」にも出てきますが、もっと数が多くなると、前後の数の比は、最も美しい比率であるとされる黄金比1.618に近づきます。で、数学や芸術学にもつながっていきます。
 
このように一つの関心がいろいろな分野に広がります。
 
私はこの10年、子育て支援に関わってきましたが、生きにくい一人の子どもがいるとすれば、糸を手繰っていくと保護者の経済的な問題や、病気、教育、介護などいろいろな社会の課題が見えてきます。その全部を一時に解決することは困難ですが、一つひとつ丁寧に対応していくことにより、その子だけでなく、みんながより暮らしやすい社会に舵を切っていくことは可能ではないでしょうか。

 1から始める。1つずつ進める。
 5年後、10年後、暮らしやすいと考える市民が一人で も増えることを願って活動していきたいと思います。