エコチル調査 シンポジウムに参加しました

2016年1月17日 22時21分 | カテゴリー: 活動報告

 

 

 

 

 

 

 

1月16日(土)日本科学未来館で行われた環境省の「エコチル調査シンポジウム」に参加しました。

「エコチル調査」とは、環境中の化学物質が子どもの健康にどう影響しているかの全国調査です。2011年から調査員を募集し、2014年までに10万人が登録。2027年まで調査を続けます。

胎児から小児期にかけて子どもの健康に化学物質が影響を与えているのではないかという仮説から、調査を開始。「化学物質の曝露」「遺伝」「社会」「生活習慣」などの要因が子どもの「身体発育」「先天奇形」「性分化の異常(性差など)」「精神神経発達障害(自閉症など)」「免疫系異常(喘息など)」「代謝・内分泌系の異常」にどう影響を与えているのか分析します。環境省によると「結果にもとづき、子どもの成長や健康に影響をあたえる原因となる物質の使用を規制するなど有効な対策を講じることで、子どもが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境の実現をめざしていく」ということです。

農薬や殺虫剤などのいわゆる「化学物質」は、生産性の向上や虫による病気の予防などに役立ち、私たちの生活を豊かに、快適にしています。その一方で、化学物質を多量に浴びることより、化学物質過敏症という病気を発症し、苦しんでいる方がおられます。

現在、分析は始まったばかりですが、妊娠時のお母さんの喫煙が出生体重に与える影響などは一部、結果が出ています。(全く吸わない方の赤ちゃんの出生体重は平均3057gである一方、喫煙を続けている方は2927g)
今後、様々な分析が進む予定です。

化学物質は、体にとっては悪影響があるものかもしれませんが、私たちは100年前のような生活に戻ることは困難です。ただ、個人の選択によって、使用を少なくすることは可能です。小さい子どものいる家庭なら、例えば制汗剤はスプレーではなく塗るタイプにするなど空気中に拡散させないことも一つの工夫です。

何も知らずに使用するより、化学物質の有害性を知り、なるべく使用を控え、冷静に付き合うことが重要です。当日、特別講演をした北野大さんは、寺田寅彦の言葉を引用されていました。
「物事を怖がりすぎたり怖がらなすぎたりすることはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい」
まず知ることにより、「正当に」怖がりたいものです。

 

エコチル調査については、下記を参照
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/