相模原市の居場所事業 ホッとスペース「pⅰ℮c℮」

2016年1月26日 08時42分 | カテゴリー: 活動報告

 

 

 

 

 

 

 

 相模原市南区東林間にあるホッとスペース「piece」に伺い、お話をお聞きしました。

 生活困窮家庭の高校生のための居場所を提供する相模原市の居場所事業は、2012年からスタートしました。中学3年で行っている学習支援の後、高校生になっても家庭や学校以外の居場所を求めている子どもたちに寄り添い、経験が不足しがちな生活の体験を通して、社会性を養い自立を促す試みです。

 調理やボランティアなどを通して高校生たちは、人とのふれあいや仲間との共同作業を体験していきます。家庭環境の不安定さなどの要因から、バーベキューに参加していても何をしていいのかわからなかったり、カレーはレトルトしか食べたことがないという子もいるそうです。

 子どもたちに居場所を作ることにより、社会へ目を向け、将来への展望を開く。それが貧困の連鎖を断ち切る一つの道です。
 このような居場所事業は、貧困層への差別であり、通所は子どもたちに負い目を感じさせるものだという意見もあります。親が子どもを通わせることをためらうケースもあります。しかし、子どもたちを取り巻く今の日本の現状は深刻です。ためらわず、行政ができることはやるべきです。そこで救われる人は必ず存在します。幸いなことに、子どもたちからはここに通う負い目は感じられないということです。

 居場所事業は、進学率が上がる、すぐに就職ができるなど目に見える成果はすぐには出てきません。「子どもが笑うようになったなど生きる力を作っていくのが仕事」という担当者の話に大きくうなずき、賛同しながら帰途につきました。