フォーラム「身近にある貧困~どうなる・どうする」に参加しました

2016年3月26日 15時05分 | カテゴリー: 活動報告

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3月21日(月)座間市社会福祉協議会主催の平成27年度地域福祉ネットワーク推進フォーラム「身近にある貧困~どうなる・どうする」に参加しました。

第1部はベストセラーになった『下流老人』の著者、藤田孝典氏による基調講演「身近にある貧困~相談支援から見えるもの~」
現在の日本の貧困、「相対的貧困」とはアフリカ諸国などにみられる絶対的貧困と違い、あまり目には見えてきません。定義としては、国民の平均的収入の半分以下で暮らしている人たちのことを指しています。その割合は、16.1%。所得にすると1人世帯125万円、2人世帯170万円、3人世帯210万円、4人世帯245万円未満になります。
高齢者の場合、国民年金だけの収入ではこのラインに届かず、生活保護基準相当で暮らす高齢者は、現在、700万人いると類推されています。そのうち、生活保護を受けている方は100万人。つまり、福祉の手が届いていない方が600万人にのぼり、今後も増え続けていくと想定されます。
「貧困」とは、ただお金がないというだけのものではありません。講演によると「下流老人の3つのない」とは、「①収入が少ない。②十分な貯蓄がない。③頼れる人がいない。」とのことです。①②の状態であっても、③ではない、つまり人に頼ることができる人、お金がなくとも生活を楽しむことができ、家族や友人関係に恵まれ、様々な福祉制度を上手に活用できる人は、「下流老人」ではありません。
人間は、自分の幸せのためだけに生きているのではありません。人を助けたい、支援したいという人は大勢います。「受援力」つまり支援される側が支援する側の力を生かし、生活の再建に役立てる能力を身につけることが大切だということです。講演の最後の言葉は次のようなものでした。「下流老人を生むのは社会である。自虐的な貧困感から脱し、ソーシャルアクションを続けることで「暮らしにくさ」は変えられる!」
貯金の少なさや病気などが原因で、私たちの誰もが「下流老人」になる可能性があります。個人だけの問題ではなく、地域社会の問題として「貧困」を考えていく必要があるのです。

第2部は、分科会に分かれ、私はNPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林知恵子さんの「子ども食堂」がささえる子どもの未来に参加しました。
栗林さんのNPOは、東京都豊島区で「遊びサポート 池袋本町プレーパーク」「まなびサポート無料学習支援」「暮らしサポート 要町あさやけ子ども食堂」「夜の児童館」を行っています。身近な子どもたちすべてが参加できる「プレーパーク」を始めたことにより、家庭環境のために学習困難になっている子どもや満足に食事ができない子どもの存在を知り、「その子のために」始めた取り組みが広がっていったものです。子どもとの関係づくりを大切にするからこそ、相談してみようかと思う子どもが現れます。安心できる場所、信頼できる大人の存在があってはじめて、子どもは自分を肯定することができ、変わっていきます。そして子どもが変われば、その親も変わっていく。前を向いて生きていくことにより、貧困の連鎖も断ち切れる。こんなサイクルができつつあります。
当日は、「子ども食堂」を始めたい、もう始めているという方たちもたくさん参加していました。「子どもたちのために何かしなければ」という方たちの存在に少し、明るい未来が見えてきました。