ヘイト解消法が成立しました

2016年5月26日 09時02分 | カテゴリー: 活動報告

「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」いわゆる「ヘイト解消法」が5月24日、衆議院本会議で可決、成立しました。不当な差別的言動を許さないものと宣言したもので、これから国や地方自治体は、解消のための施策が求められることになります。
このヘイト法案は、昨年、野党が国会に提出した「人種差別撤廃法案」の対案として与党によって提出されたものです。禁止規定や罰則のない理念法であること、法律の名に「本邦出身者に対する」と書かれているように、在日外国人とその家族に限定していることなど、徹底した宣言とまではいきませんが、差別根絶への重要な一歩であることには間違いありません。
わたしたちの暮らす神奈川県内では、在日コリアンが多く暮らす川崎市川崎区でヘイト・デモ街宣が執拗に行われています。差別的発言は、その対象となる人間を深く傷つけ、恐怖に陥れる暴力です。また、周りの人々を不快にし、人間の尊厳を傷つけます。このような行為は一切許すべきではありません。法律ができたことで、自治体は積極的に施策や条例作成を推進していってほしいと思います。
最近読んだ本に歴史学者 市井三郎氏の言葉が載っていました。
「歴史の進歩とは、自らに責任のない問題で苦痛を受ける割合が減ることによって実現される」というものです。
昨日より今日、今日より明日と進歩していく世の中に住みたいと切に願います。そして人間同士の対話に向けて、スピーチする人の思い、なぜ差別発言を繰り返すのかということにも思いをはせていきたいと思います。