教室空間から教育を考える

2017年1月30日 07時52分 | カテゴリー: 活動報告

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1月24日(火)文部科学省第二講堂にて行われた国立教育政策研究所文教施設研究講演会「教室空間から教育を考える」に出席しました。

プログラム

1、「デンマークの学校建築における計画の系譜と授業展開・空間の使い方」
東京電機大学情報環境学部教授 伊藤俊介氏
2、「効果的なデザインとは?デンマークの視点」
学習コンサルタント・Halsnaes Lilleskole校長 ピア・グレル・ソーレンセン氏
学習空間デザインスタジオAutens CEO レーネ・イェンスピュ・ランゲ氏
3、「アクティブな学習空間を目指してー教室風景の昨日・今日・明日」
東洋大学名誉教授 長澤悟氏

当日示されたデンマークの教室空間は、今までの学校建築形態をがらりと変える新しいものでした。
子どもたちが区切られた空間の中で同じ方法で学ぶ現在の学校教育の在り方に疑問を持ち、「教える」から「学ぶ」場へと学校が視点を変えつつあります。「それぞれの子供の人生における成功」を教育の目的とし、子どもたちは新しい学習方法で学んでいます。
「必要な知識を与えられ、それを学び、知識を試す」従来の指導ではなく、「問題を与えられ、それを解くにはどんな知識が必要か見極め、それを学び問題を解く」問題ベース、プロジェクトベースの学習。それを実践するためには新しい教室空間が必要です。

学校内の全スペースが学習空間です。こちらでは、子どもたちが各自パソコンに向き合い、隣では本を読んでいる子がいる。向こうのテーブルでは話し合いが行われている。目標と内容に応じて子どもたちの活動は決められ、協力、集中、独創性、主体性を促す指導を行っています。様子を写したビデオを見せてもらいましたが、イメージとしては、学習センターなどで各自がしたい勉強をしているという感じでしょうか。もちろん、先生が寄り添い、カリキュラムに沿った指導が行われています。

日本でも新たな学習指導要領には「アクティブラーニング」が取り入れられることになります。アクティブラーニングとは、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称です。これからの社会を切り開いていくために、汎用的な能力の育成を図る教育方法です。協同学習やインクルーシブ教育の推進も重要です。これらをどう教育空間の課題として捉えるか、教育界だけではなく、子どもに関わる全ての人たちが考えていかねばならない問題です。その示唆の一端を与えられた時間でした。