朝鮮学校を見学しました

2017年1月30日 20時36分 | カテゴリー: 活動報告

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1月26日(木)ビビンバネット(神奈川の朝鮮学校と多文化共生を考えるネットワーク)主催による「朝鮮学校訪問ツアー」に参加しました。訪問したのは、町田市成瀬にある西東京朝鮮第2幼初中級学校。幼稚園、小中学校あわせて80人のこじんまりとした学校です。2012年、新しい校舎が完成し、きれいな教室で子どもたちが楽しそうに学んでいる様子を参観しました。

北朝鮮がマスコミをにぎわすたびに子どもたちが嫌がらせを受けるなど、朝鮮学校がマスコミで話題になります。
北朝鮮と朝鮮学校って関係があるの? そもそも朝鮮学校ってどういうところ?
恥ずかしながら聞かれても何も答えられないくらい知りませんでした。
今回、学校を訪問し授業を見せていただき、校長先生や支援者の方、ビビンバネットの方たちのお話を伺って、朝鮮学校とはどういうものか、少し、知ることができました。

今、学校に通っている子どもたちは在日4世、5世の世代です。片親が日本人の子どももいます。祖先は、第二次世界大戦時代に朝鮮(その頃はもちろん、北も南もありません)から労働力として連行された人々です。町田、相模原に在日の方たちが多く住んでいるのは、周りに軍事施設があり、多くの人が動員されてきたから。戦後、日本に残って住み着いた人たちは、「自分の国の言葉を子どもたちに教えたい」といわば昔の寺子屋のようなところから朝鮮学校を始めました。日本にいても私らしく生きたい、朝鮮を理解している子どもに育ってほしい。親たちのそんな思いが詰まった学校です。

はじめに、中級学校1年の子どもたちが学校の案内をしてくれました。「案内する」という授業があるそうです。初級部は各学年、7~8人の小さなクラス。どの学年の子も生き生きと授業を受けていました。家では日本語を話しているという子どもたちは、幼稚園や学校に入学してから朝鮮の言葉や字を習います。1年生の子どもたちがペラペラとしゃべり、読むのを目の当たりにして、子どもの脳の柔軟性に驚嘆しました。5年生は、日本史の授業。ハングルの中に「しょうにん」とか「ぶし」などの言葉が入って、江戸時代のことを学んでいるのがわかりました。4年生の教室を覗くと、光は1秒間にどれほど進むか?などと日本語で話しています。理科の授業かと思ったら、これは日本語の授業でした。この授業のときは、私語も日本語です。見ているうちにだんだん頭が混乱してきました。

子どもたちは、家族とはほぼ100%日本語を話しているということです。私たちの普通の隣人であり、市民です。市立小中学校に通っている在日の子どももたくさんいます。私の子どもが通っていた幼稚園や小中学校にも朝鮮名のお友だちはいました。多分、この子たちは日本語しか話せないでしょう。親が教えることのできる家庭もあるかもしれませんが、朝鮮についての知識も少ないまま、大人になります。

子どもを朝鮮学校に通わせている親たちは、自分の子どもに祖国である朝鮮のことを知ってほしい、言葉を話せるようになってほしい、その環境の中でよい教育を受けさせたい、と思っている人たちです。子どもたちは、バイリンガルになり、日本でも朝鮮半島でも働くことができるインターナショナルな大人に育ちます。何に一番近いのかと考えたら、私立学校に通わせたいと思う親と同じです。しかし、私立学校にはある県の補助が現在はなく、昔はチョゴリだった制服が今は着られない。おかしなことです。

朝鮮学校で学ぶ子どもたちは、私たちと同じ市民であり、隣人です。日本国籍は取得していないかもしれませんが、保護者は税金を納めています。一部の人たちの偏見や差別でこの子どもたちが恐れたり、苦しまなくてはならない今の状況は異常だし、恥ずべきことです。かわいい子どもたちの日常を知り、朝鮮学校を知ることが、理解の始まりです。知れば、問題も見えてきます。共生社会に向けて、私も少しづつでも行動していきたいと思います。