都市型農業の新しいかたちー体験型市民農園

2017年6月18日 09時23分 | カテゴリー: 活動報告

6月14日(水)神奈川ネット大和市民会議、環境政策チームのメンバーと東京都練馬区にある白石農園「風のがっこう」を見学しました。ここでは、市民が農業従事者の教えを受けながら畑を耕し、野菜を育て、収穫する体験型農園を運営しています。

自分で野菜を作りたいけどやり方がわからない、道具をそろえるのが大変、畑まで水が運べないなど、市民農園につきものの悩みはここでは一切ありません。利用者は手ぶらで畑に行き、備え付けの道具を使うことができます。決まった日に野菜作りのノウハウを学ぶ授業があります。1区画、3m×10mが自分の畑。出入りは24時間自由。出勤前に畑に寄る方や休みの日だけ行く方、子どもと作業する方など利用の仕方は多様です。
一般の市民農園とは違うのは、自分で好きなものを植えられないこと。みんな同じ野菜を決まった場所に植えます。珍しい野菜を栽培したい方などには不向きかもしれません。この農園は少量多品種栽培で、見学した時点では、枝豆、トマト、ナス、キュウリ、トウモロコシ、インゲン、ピーマン、水菜などなど17~8種類の野菜を育てていました。

利用料金は1年で5万円。練馬区民には区からの補助があり、3万8000円です。ちょっと高いようにも感じますが、収穫した野菜を買ったと想定すると、多くて8万円ぐらいになるとのことです。月4000円程のレジャーと考えてもよさそう。5年間の継続が可能で、その後は希望者が多い場合には抽選になります。

農家側からすると、自分で作業することなく、種や道具などの準備とノウハウを与えるだけで収入につながる事業です。価格設定は、10アール100万円で計算してあるとのこと。気候変動に左右されることなく安定した収入が得られます。この体験型農園という方式は、「風のがっこう」の白石さんとその周りの人たちによって生み出され、練馬区に東京に、そして全国に広がっています。

後継者がいない、相続税を支払えないなどの理由で都市部から農地が次々と消えています。自分で作業ができなくても、この方式を取り入れることで先祖代々から受け継いだ畑を残すことが可能です。都市型農業のひとつの新しい形として可能性を秘めた方法だと思いました。

見学の後は、同じ敷地にあるレストラン「La 毛利」でおいしいランチをいただきました。シェフの毛利さんは、体験型農園出身者とのこと。遠くからのお客さんも来る人気の店です。白石農園は、体験型農園と同時に普通の農家として野菜を栽培しています。とったばかりのその野菜を使った料理をここで食べることができます。
味も値段も大満足でした (^_-)-☆