山崎さゆきの主張6 市民から平和を作りだす

2019年3月4日 12時56分 | カテゴリー: 活動報告

市民による国際交流。
これは、人種も文化も考え方も違う人たちと、一人の人間として、大切な友達として付き合うことから始まります。遠い異国の地にいるひとりの顔を思い出すことによって、その国への親近感もわきます。日本とその国が仲たがいをして、行き来ができなくなることを恐れます。戦争になって、お互いに戦わねばならない状況になるのを恐れます。

相手を知らないと、遠い異国の人を「物」として見ることが可能になります。理解できない国だ、何をやるかわからない、狂信者の集まりだ、等々。その地にも子どもがいて、愛し合う人々がおり、私たちと同様に平和で穏やかな暮らしを望んでいる人たちがいることを忘れてしまいます。

大和市は、韓国の光明市と友好都市になっています。毎年、青少年の国際交流を行い、小中学生や高校生、大学生の青少年たちが、光明市と大和市を1年毎に行ったり来たりしています。かつて、私の息子も参加し、同い年の大学生のいるお宅に泊めていただきました。その次の年はその大学生は我が家にやってきました。狭い部屋で、布団を並べて眠った思い出は、一生消えることがないでしょう。その後もラインなどでときどき連絡し合っているようです。(日本語を入力すると韓国語に翻訳して相手に表示される、またその逆もあるというスマホの驚くべき機能を、光明市の大学生が来た時に初めて知りました)この事業の参加者が増えることは、光明市と大和市、韓国と日本の懸け橋となる若者が増えることです。顔の見える関係を作りだし、相手の国を知っていく。市民による平和は一人ひとりの交流からしか生まれません。

3月議会の文教市民経済常任委員会で、光明市の市長が安倍首相の批判をしている、こういう市と交流するのはいかがなものかという発言が、ひとりの委員からありました。驚き、そして悲しくなりました。もちろん、すぐさま反論しました。地方自治の世の中で、総理大臣を賛美する国や市とだけ交流せよとでもいうのでしょうか。市民同士の交流は、国の政治に左右されてはならないものだと私は思います。もっともこの事業は税金を使っているものですし、万が一韓国と日本が国交断絶という事態にでもなれば、継続は不可能です。その事業を今、行うことができている、それはとても幸福なことですし、せっかく生まれた交流を絶やしてはなりません。

神奈川ネットは、ビビンバネット(神奈川の朝鮮学校と多文化共生を考えるネットワーク)と協力して、学習会や朝鮮学校訪問などを行っています。私も議員になって初めて、朝鮮学校がどういうものか知りました。そこにいるのは、わけのわからない国の狂信者の子どもなどではなく、お父さんもお母さんも生まれる前からずっと日本に住んでいる、普通の市民の子どもたちでした。神奈川県は朝鮮学校にだけ、県からの補助金を停止しています。政治的思惑により、そこに通うごく普通の市民の子どもたちが充分な教育を受けられる環境にない今の事態、それに大きな疑問を感じます。

ひとりの市民が国の大きな流れに逆らうのはたやすいことではありません。流されやすい日本の国民ならなおさらです。だからこそ、遠くの国にひとりの顔を思い浮かべることを可能にする、ひとりひとりの交流を大切にしていかねばなりません。平和はそこからしか生まれないと私は信じています。

2017年1月の記事
「朝鮮学校を見学しました」もご覧ください。