座右の銘 「私たちが正しい場所に花は咲かない」

2019年3月18日 09時34分 | カテゴリー: 活動報告

一読して、どういう意味かよくわからない言葉だと思います。

これは、イスラエルの国民的詩人であるイェフダ・アミハイ(1924~2000)の詩の題名です。私はこの詩を2011年にアモス・オズ「私たちが正しい場所に花は咲かない」という本を読んで、知りました。(村田靖子訳 大月書店)アモス・オズは、昨年12月28日に亡くなっています。

詩の全文は次のようなものです。

わたしたちが正しい場所に
花はぜったい咲かない
春になっても。

わたしたちが正しい場所は
踏みかためられて かたい
内庭みたいに。

でも 疑問と愛は
世界を掘りおこす
もぐらのように 鋤のように。
そしてささやき声がきこえる
廃墟となった家が かつてたっていた場所に。

村田靖子訳

 

この詩を読んだとき、心に揺らぎを感じました。

何かを正しいと思うこと、そのために行動すること、それは価値ある事だと思います。
しかし「私たちが正しい」これが真の正義だと思い始めるとき、そこに危険が生まれます。異なる他者の正義への批判が生まれます。
行動の前にまず立ち止まること、そして他者の意見を聞き、相手がなぜそう思うのか考えること、そこに対話が生まれます。

議会は、言論の府だと言われています。大和市議会でも物事を前に進めるとき、全会一致を原則としています。そのために言葉を重ね、議論を尽くすのが肝心です。多数決の原理は民主主義の基本ですが、現在のように偏った会派構成の中では、多数決は大きい声しか反映されません。議員同士の話し合いは、主に議会改革の場で行われます。多数の意見が反映され、そして少しでも前に進んでいくために、議会で発言をするとき、私はいつもこの詩を念頭に置いています。

アモス・オズの本は大和市立図書館で借りることができます。