使いやすいベテルギウスについて(2019年9月一般質問より)

市民活動拠点ベテルギウスができてから、1年半が過ぎました。ベテルギウスに移ってから、市民活動センターが使いにくくなった、エアコンが効きにくい、会議室の声がもれるなどの市民の声が上がっています。市民のための施設です。もっと使いやすくなるためにはどうしたらよいか、問題の提起と提案を行いました。

 

中項目1 市民活動センターについて

大和市民活動センターは、ベテルギウス内1階にある公設民営組織です。市民活動団体拠点大和と大和市との協働事業―協力の協に働くという字の協働事業です―協働事業として運営されています。市のホームページでは次のように紹介されています。「大和市民活動センターは、「新しい公共を創造する市民活動推進条例」に規定されている「新しい公共」に参加する意思のある活動を行う方々、及び行おうとする方々に対して、共に育ち合える場を提供すると同時に大和市における社会資源の充実を図ることを目的とした施設(協働の拠点)です」。新しい公共を創造する市民活動推進条例とは、今から17年前、平成14年に、市民が考えた素案を基本に策定された条例です。懐かしい方もいらっしゃるかと思うのですけれども。新しい公共という新たな公共の理念や市民事業、協働事業、提案制度といった理念を実現するための仕組みが盛り込まれています。少し長いですが、その前文を引用します。

「私たちのまち大和市には、子ども、大人、障害のある人、外国につながる方などを含め多くの市民が暮しています。市外からの通勤や通学などによる広い意味での市民もいます。そこには、市民の数だけ多様な「私」がいて、多様な価値観があります。大和市は、それらを互いに受け止め、認めあえる、誰もが自由で健やかに過ごせる地域社会でありたいものです。一人ひとりの暮しの中には、「私」だけの問題からみんなの問題へと、「公共」の領域へ拡がっていくものがあります。そのような問題を、私たちは長い間、行政だけに委ねてきました。その反省から、この10数年、福祉や環境、教育、国際交流など「公共」の領域に参加する市民や市民団体が急速に増えてきました。事業者も、地域に役立つ活動や市民との連携に目を向け始めています。行政により担われていた「公共」に、市民や市民団体、そして事業者も参加する時代が来ています。「私」を大切にするために様々な選択肢があることが普通のことになってきました。このように、多様な価値観に基づいて創出され、共に担う「公共」を、私たちは「新しい公共」と呼びます。 市民、市民団体、事業者それぞれが所有する時間や知恵、資金、場所、情報などを出しあい、社会に開けば、それはみんなのもの「社会資源」になります。行政も自ら資源を開き、「社会資源」の形成に参加することが求められます。市民、市民団体、事業者にとって、「社会資源」は「新しい公共」に参加する活動の源であり、未来を生み出す糧となるのです。この条例は、市民、市民団体、事業者そして行政が自らの権利と責任のもとに対等な立場で協働し、「新しい公共」を創造するための理念と制度を定めるものです。私たちはこの条例による制度を活用し、多くの市民、市民団体、事業者の参加により、一人ひとりの「私」を大切にしながら、共に育ちあえる、みんなが共生するまち大和市を実現していきます」。以上が前文の全てです。

条例は14条から成りますが、その9条には、協働の拠点の設置が書かれています。「第9条 市民等、事業者及び市は、協働の原則に基づき、それぞれの役割分担に応じて、社会資源の充実を図るための協働の拠点を設置し、その充実に努める。2 協働の拠点は、原則として市民等がその運営を担う。」現在の市民活動センターがその協働の拠点です。市民活動センターの役割とは、ホームページにあるとおり、「市民活動のための打ち合わせ、会議、研修、講座、資料作り、市民活動情報やボランティア情報の収集、市民活動の情報発信基地として、また市民活動を多くの人に知ってもらうための場として、市民活動、協働事業に関する相談、市民活動ブース「部室」の管理、市民活動をされている方々のコミュニケーション、共育(ともいく)の場として活用」されるべきものです。

昨年4月、市民活動拠点ベテルギウスができてから、従来の活動に加えて、市民活動ブース「部室」の管理が新たに加わりました。それから1年半余りが過ぎました。現在の市民活動センターはその機能が十分に担えている状態でしょうか。また、フリースペースである市民交流スペースは、市民活動をされている方々のコミュニケーション、共育の場として活用されている状況でしょうか。市民活動と現在の市民活動センターの活動についてお伺いします。

質問

1、市民活動とは何でしょうか、市長のお考えをお聞かせください。
2、市民活動センターが新しい公共を創造する市民活動推進条例に基づく市民活動にとってどのような位置づけで設立されたのか、改めて市長の考えをお聞かせください。
3、市民活動センター会議室、研修等について、平成28年、29年、30年度の3年間の利用状況をお知らせください。
4、部室は全て埋まっていると聞いています。さまざまな団体に利用されていることとは思いますが、現在の活用状況についてお聞かせください。

答弁 市長
2番目、使いやすいベテルギウスについて御質問がありました。1点目、市民活動センターについての1つ目、市民活動とはと、2つ目、市民活動センターの位置づけにつきましては、関連がございますので一括してお答えいたします。
 市民活動とは、市民、市民団体及び事業者が行う自主的な活動であって、新しい公共に参加する意思があり、多様な価値観を認め合い、営利を目的としない活動であると大和市新しい公共を創造する市民活動推進条例に定められているとおりであると考えております。また、協働の拠点として位置づけられている市民活動センターは、市と市民等との協働事業により管理運営しており、協働の原則に基づき、それぞれの役割分担に応じて社会資源の充実を図ることに努めております。市といたしましては、施策として推進する協働の拠点が、今後より一層機能するよう、必要とする社会資源の提供に努めてまいります。

市民経済部長
 3つ目、市民活動センター会議室、研修等についてお答えいたします。
 市民活動センター内には会議室は2部屋設けられておりまして、市民活動センターの登録団体はもちろんのこと、部室の利用団体やベテルギウス内の他の団体の皆様にも広く利用いただいております。利用実績といたしましては、旧市民活動センターでの利用は、延べ件数で、平成28年度が595件、平成29年度が596件でしたが、ベテルギウスを開所してからの平成30年度は697件と利用件数がふえております。また、研修といたしましては、市民団体等が知識や経験を発表し、参加者と共有することを目的といたしました共育セミナーを毎年開催しており、その実績といたしましては、延べ件数で平成28年度は7回開催で139名が、平成29年度は2回開催で27名が、平成30年度は2回開催で139名の参加をいただきました。そのほかにイベントといたしましては、従前より実施しておりましたカッコーフェスタを初め、青少年センターまつりやシルバーフェスタなどと同じ日に全館を使用してベテルギウスまつりとして実施し、延べ約4400人の方々に来場していただきました。

 4つ目、市民活動ブース「部室」の活用状況についてお答えいたします。
 団体の活動拠点であります市民活動ブース「部室」は、令和元年9月1日現在で、全51室が満室となっております。この部室につきましては、利用申し込みの際に、市民活動を行う団体と限定せず、文化、芸術、スポーツなど、多様な分野の団体にも御利用いただいており、現在ではその分野を超え、各団体間の交流による活動も生まれている状況でございます。また、このような活動の発展によりまして、各種団体が市民活動センターへの登録団体となる可能性もあることから、部室をさまざまな団体に御利用いただき、その活動を市と市民活動センターによる協働で支援していくことが重要であると考えております。

 

中項目2 使いやすいベテルギウスに向けて

ベテルギウスは、市民活動拠点です。市民が気軽に集い、話をし、行くと何か活動のヒントをもらえたり、ざっくばらんに話ができる雰囲気が必要です。旧図書館本館だった大きな建物ですから、どこで何を行っているのか、行ってすぐにわかる仕組みも必要です。入ってすぐは青少年センターがありますが、皆さん静かに真面目に業務に邁進し過ぎているのか、冷たい感じを受けるという声を聞きます。最近、外にはきれいなテラス席ができましたが、バリアフリーになっておらず、入りにくいので、使っていいのかちゅうちょする人もいるそうです。1階にはシルバー人材センターと部室、起業家支援スペースRigel、会議室、誰でも自由に使える市民交流スペースがあります。会議室は、例えば子育て支援の市民活動団体が使い、市民交流スペースは放課後や休みの日は子供たちがゲームなどをしていることもあるようですが、仕事中なのに子供の声がうるさいとクレームをつけるRigelの利用者さんもいるようです。声が外に漏れてしまう建物の構造上、解決が難しい問題です。ことしの夏は猛暑でした。梅雨が長引いたせいで、6月、7月は、涼しい日も多かったようですが、5月時点で東側の会議室は30度を超える日もあったようです。しかし、エアコンをつけるつけないの起点は西側の部屋で、そこが28度以上でないとクーラーをつけない決まりがあるらしく、映画を見ていてぐあいが悪くなった高齢者もいたと聞いています。決まりが厳しい縦割り構造で、役所仕事の改善すべき点があらわれてしまっているように思えてなりません。状況をお伺いいたします。

質問
1、ベテルギウスの使用状況について、市民から上がっている声をお聞かせください。また、エアコンは本来暑かったら冷房をつけ、寒かったら暖房をつけるのが普通の使い方です。大きな建物では場所によって温度差はあります。規則にのみ縛られていたのでは、利用している市民ばかりか、そこで仕事をしている職員の健康も害しかねません。一定の決まりは必要にせよ、体感でエアコンをつけたり消したり、施設の管理には柔軟な対応ができるようにすべきと考えますが、いかがでしょうか。

2、駐車場が値上がりしました。今まで上限500円だった駐車料金が、先日は700円に変わっていました。市が持つ施設の料金設定の変更は、周りの駐車場の料金設定に大きく左右されます。また、有料駐車場については、部室の利用者などから困るとの声をいただいており、議会でもたびたび話題に上がっています。隣接する駐車場についてお聞かせください。

3、ベテルギウスに数多くの担当課や法人が入っており、縦割り構造で、横のつながりが希薄と考えます。ベテルギウス北館を含め、例えば月1回の連絡会議を開くなど、各部署の意見を出し合い、より市民に使いやすい市民交流拠点となるよう、各市で市民のために何ができるか考え、その意見を出し合う場をつくり出すべきと考えますか、いかがでしょうか。

答弁
こども部長
 2点目、使いやすいベテルギウスに向けての1つ目、ベテルギウスの使用状況についてお答えいたします。

 市民活動拠点ベテルギウスは、市民交流スペース、青少年センター、市民活動センターなど複数の機能が融合した市民交流や、市民活動に寄与する拠点として、平成30年4月の開館以来多くの市民の皆様に御利用いただいております。開館後におきましても、利用者の憩いの場として、正面広場にウッドデッキを整備し、テーブルやベンチを設置するとともに、夜間でも安全に来館しやすいよう、照明照度を上げるなど、来館した市民の皆様の利便性の向上を図ってきたところでございます。市民の皆様からは、明るくきれいになった、談笑できるスペースがあってよい、活動スペースが広くなった、勉強や読書など自由に使えるなどの御意見をいただいておりますが、一方で、複合的な機能を持った施設であるため、他の利用者の声や、施設の構造上、空調の温度設定等にもさまざまな御意見をいただいております。いただいた意見を参考にしながら、来館される市民の皆様が利用しやすい環境となるよう、引き続き施設の維持管理に努めてまいります。

 2つ目、ベテルギウスに隣接する駐車場についてお答えいたします。
 市民活動拠点ベテルギウスは、大和駅から比較的近く、施設のすぐ横にバス停もあるなど、公共交通機関を利用しやすい場所であることから、公共の駐車場は整備しておりません。なお、市民活動拠点ベテルギウスに隣接する駐車場につきましては、旧生涯学習センター跡地の有効活用及び近隣の利便性向上を図るため、民間事業者に貸し付けし、時間貸し民営駐車場として活用されております。

 3つ目、ベテルギウスにおける連絡会議の開催についてお答えいたします。
 現在、市民活動拠点ベテルギウスは、本館、北館を含め、さまざまな団体が入居しており、これまでも工事や点検など、施設管理における連絡調整のほか、イベントの開催に当たっては、各団体の担当者が集まり、企画内容を出し合うなど、既に情報交換が図られているところでございます。引き続き、入居団体間で連携を密にし、適切な施設の管理運営に努めてまいります。

答弁後要望等

市長から、市民活動の意味と市民活動センターの意義について言及いただきました。繰り返しになりますが、新しい公共を創造する市民活動推進条例における市民活動とは、条例の開設によると、市民、市民団体、事業者が行う自主性や多様性を尊重した活動で、新しい公共への参加意思、多様な価値観を認め合う、営利を目的としないという3つの要件に該当するものです。ベテルギウスができてから会議室やセミナーの参加は増加傾向にあることがわかりました。部室が満室なのは歓迎すべきことですが、その登録団体の活動内容は、厳密な意味で言えば市民活動とは言えない趣味のサークルなども多く含まれています。今後、交流等が生まれることにより、市民活動センターの登録団体となる可能性があることから支援していくことが重要とのことです。市民活動拠点の名に恥じないような団体を育てていくよう、今後工夫をしていただくことを要望いたします。

ベテルギウスの使用状況について、各部署の連絡を密にとっていくとの御答弁、ありがとうございます。より使いやすいベテルギウスのために、各部署で知恵を絞っていただきたいと思います。よい提案があれば、予算をつけられるものはつけ、実行していただきたい。また、横のつながりが緊密になることにより、市民も安心して利用できる温かい雰囲気が生まれるはずです。すごく雰囲気がよくなったという市民の声が届く日を待っています。夏が過ぎ、今後は暖房が必要な季節に入ります。昨年の開館当初は館内は非常に寒かったと記憶しています。利用する市民のためは当然ですが、長い時間そこに身を置く職員の方たちの健康に留意することも必要です。建物の構造上、場所によりエアコンの効きに偏りがあるようです。余りに不便なようなら対策も必要です。これについても各部署でよく話し合っていただくよう要望いたします。

駐車場については、契約会社にお任せなようです。企業は採算が合わなければ値上げに踏み切ります。それは仕方のないことかもしれませんが、市民はそのようには理解しません。市の施設内にある市の駐車場が値上がりしたと認識するはずです。それは市への不満につながります。2023年には、契約更新があります。そのときには駐車料金について上限を定めるなど、市が関与できる工夫が必要です。納得して市民に使っていただけるような駐車場のあり方を模索していただきたいと要望します。