第2次補正予算 コロナ対策に図書カード配布?

国の第2次補正予算が「新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金」という形で各市町村に交付されます。大和市では、7月8日に臨時会が開催され、10億5851万7000円の使い道が議案として示されました。

1、GIGAスクール端末整備事情   4億2,830万7,000円
この事業には、文部科学省管轄の学校保健特別対策事業補助金 5,050万円も充当され、総額4億7,880円。
  小中学校の児童生徒一人ひとりにコンピュータ端末を整備する事業。元々国が進めている事業だが、今回の交付金を使って来年以降に整備する予定だった小学1~3年生の端末を交付金を使って整備する。
2、新しい生活様式等対応事務     1億6,148万5,000円
新型コロナウイルス感染拡大を予防する「新しい生活様式」に対応するため、庁内ネットワーク整備、衛生用品等の購入をする。

3、防災備品等維持管理事業      3,439万円
  避難所等における新型コロナウイルス感染症対策として、衛生用品等を購入する。

4、プレミアム付商品券発行支援事業  2億3,500万円
地域経済の活性化を図るため、市内店舗において使用できるプレミアム商品券の発行を支援する。
13,000円の商品券を10,000円で購入できるものを6万冊用意。3000円のプレミアム分(1億8000万円分と発行事務が事業費の合計)

5、図書カード配布付き事業      1億9,933万5,000円
0~18歳の全ての子どもに5,000円の図書カードを配布する。

新型コロナ感染拡大予防のためのネットワーク整備や衛生用品購入は、真っ当な使い道です。誰でも納得するでしょう。避難所で、感染拡大対策に使うパーテンションテントやフェイスシールドの購入も、いざという時市民の安心感を得るためには整備する必要があると思います。

プレミアム商品券の発行は、ん?と思う人もいるかもしれません。地域経済の活性化のためと言われれば、買って応援したいという人もいるかもしれません。個人商店でしか使えない分と、大型店舗でも使える分に分ける予定です。個人商店の分を多くして、地域が活性化すれば、少しは効果があるかもしれません。

GIGAスクールは、全くコロナ対策とは別物ですが、ズーム会議など離れていても顔を合わせることができる時代です。これからの授業形態には役立つかもしれません。

国の第二次補正予算2兆円から、大和市には上限約12億5000万円を補助金として申請できることになりました。今回は、約10億6000万円を申請します。使い方は、新しい生活様式等の対応に積極的に取り込むことが推奨されていますが、かなり自由度は高くなっています。しかし、あくまでコロナ対策のために計上された補正予算です。

今回の大和市の補助金の使い方を一目見ればわかることですが、コロナ禍によって収入が減り、生活に困窮している人への支援が全く入っていません。前回示された補正予算は、生活困窮者自立支援制度の住宅確保給付金の増額など、困った人への対策が盛り込まれていました。

神奈川ネットでは6月、各市で給付金の申請者がどれだけ増えたか調査しましたが、大和市では、5月だけで150人が申請しています。収入が減り、住宅の家賃を払えない人がこれだけいるということです。市民への経済的打撃は大きく、特に非正規で働いている人を直撃しています。

国は、困った企業や市民へ経済的な支援をする対策を行なっています。国民ひとりあたり10万円の特別給付金をはじめ、児童扶養手当を支給されている家庭への加算など、一応のことは行っていると思います。しかし、行政の対策には必ず枠があります。枠から外れた人は、その恩恵にあずかれません。

失業した人や収入が極端に減った人の賃貸家屋の家賃を保障する制度はありますが、持ち家のローンが払えなくなった人への補助はありません。ひとり親への支援はありますが、両親揃っていたら、とりあえずは支給なしです。私の知る限りでも食べるにも困っている子どもがいます。手続きすれば補助を受けられるかもしれないけれど、情報が行き届かない人がいます。

もし、行政にそんな人たちが見えていないのだとしたら、積極的に情報を取りに行き、その人たちの支援のために補正予算を使って欲しいです。

今回の補正予算を見てみると、口の悪い言い方をすれば、無理やりこじつけて、もらえるものはもらおうという感じがします。

特に問題なのが、図書カードの配布です。これは理解できません。ですから議案に反対しました。0歳から18歳までの全ての子どもに5000円分の図書カードを配布することがコロナ対策でしょうか?学校に行けなかった子どもたちに読書に親しんでもらうため? うーん、そうだそうだ、素晴らしい使い方だと思う市民がどれだけいるのでしょうか?図書カードは、食べられはしませんが、もらえば嬉しいかもしれません。しかし、その財源は税金です。約2億円です。いずれは子どもたちの肩に重くのしかかってくるものです。素直に喜べるでしょうか?この事業は、申請すべきではありません。

同じ図書にお金を使うのなら、図書館の本を充実させるべきでしょう。専門書や全集などは、大和市図書館は、決して充実しているわけではありません。コロナ禍で、私たちは不要不急のものが、いかに大切なものかを知りました。自粛中に読書に親しんだ人も多いと思います。図書館の本が増えれば、子どもたちだけでなく、全ての市民のためになります。

補正予算は、市民のために支出するものですから、できれば反対したくありませんでした。とても残念です。