これでいいのか日本人! トブロツアーに参加して

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2月13日(土)オンライン形式で行われた「かながわの朝鮮学校交流ツアー」(トブロツアー)に参加しました。
第1部は「朝鮮学校、これが魅力!」第2部は「日朝関係史を学ぶ」第3部は「今、朝鮮学校が抱える問題」で、第1部と第3部はもうすぐ卒業の高校3年生による発表と質疑応答でした。
コロナ禍により、いつものように学校に訪問して児童・生徒たちの生の活動に触れることはできませんでしたが、生徒たちの真摯な発表を見て、改めて朝鮮学校について考える契機になりました。

第3部では、「朝鮮学校の権利問題と学生生活」という内容で、生徒たちの活動を知りました。朝鮮学校に通う子どもたちは、本来すべての子どもたちの教育のために支給されるはずの補助金等の制度から外され、教育を受ける権利を経済面から侵害されています。
国や自治体の対応からは、朝鮮学校=北朝鮮=悪が感じられるということです。残念ながらこのようにしか見ていない市民もいる事でしょう。

このイメージを払拭するために、朝鮮学校の生徒たちは様々な活動を行っています。
・文化交流会で朝鮮学校のことを知ってもらう
・駅前での署名活動やスピーチ。応援して署名をする市民も多いとのことですが、朝鮮人は出て行け、などの罵声をあびて怖いこともあるそうです。(この子どもたちは、日本で生まれ育った在日4世や5世がほとんどです。)
・3カ月に1回、文科省の前で集会。職員や議員の反応はほとんどなく、何でやっているんだろうという気持ちになるそうです。
・黒岩知事にハガキを出す。
・日本の高校との交流や様々なイベントを行う。
・コロナ禍では、オンライン活動 などなど

朝鮮学校の生徒たちは昔から、闘うことによって様々な権利を得てきました。ほとんどの高校生が疑問も持たず手に入れているスポーツや文化の高校生大会への参加の権利、高校卒業の資格、電車の定期券の学割適用などは、過去の生徒たちの活動により勝ち取ったものです。今でも「当事者の私たちが主人公」という認識の下、活動を続けているとのことです。

高校生が政治運動を行っている!すごい!こんな若者が増えれば日本の政治も変わっていくのに。というのが第1の印象です。
でも、交流の中でも「朝鮮学校を語るときに政治問題は外せない」ことを日本の高校生に理解してもらうのは難しいとのことです。「日本の人に政治に興味を持ってほしい」という生徒の言葉を聞いて、日本人の1人として本当に申し訳ない気持ちになりました。

普段の学校生活や家庭生活を聞けば、どこにでもいる普通の高校生たちです。勉強し、部活動をし、友達と遊ぶ生活の中に、自分たちの権利を訴えていかなければ理解してもらえない現状がある。活動は、一人ひとりにとっては大切な経験かもしれません。けれど、子どもにこんなことをさせなければならない日本の政治や社会はどうかと思う。そして残念ながら、18歳になってもこの子どもたちに選挙権はありません。

「私たちの存在を交流を通して知ってほしい」という生徒の声を大切にしていきたいです。知れば、そこに人と人とのつながりが生まれます。トブロツアーは今年で5回目です。今後も交流を積み重ねていきたいと思います。